



アルベロベッロ滞在中、郊外のマッセリアで料理レッスンを体験しました。
マッセリアとは、南イタリア・プーリア州に見られる伝統的な農家の建物で、石造りの壁や中庭が特徴です。昔ながらの生活様式を残し、周囲には畑や農園、家畜の農場などが広がります。
近年では、ホテルやレストランとして再生されたマッセリアも多く、旅行者からも注目を集めています。


この日は午前中の予定が少しずつ押してしまい、昼食の時間に合わせて到着するはずが、すっかり遅くなってしまいました。
地元料理を教えてくださる予定だったマッセリアの奥さんは、ほとんどの準備を終えて、笑顔で私たちを迎えてくれました。
早速エプロンを手渡され、まずはプーリア式のモッツァレッラチーズの成形をお手伝い。
キッチンの薪ストーブではフォカッチャが焼かれており、香ばしい香りが広がっていました。


正方形のチーズには、自家製のゼリーを添えるのがおすすめとのことで、早速、鮮やかな赤色の花梨のゼリーを合わせてみると、相性は抜群でした。
デザートの焼き菓子も甘さ控えめで美味しく、「どうぞどうぞ」と笑顔で勧められ、たくさんご馳走になりました。
奥さんが「今日は特に上手にできた」と微笑んだ姿が、とても印象に残りました。


この日は、インターナショナルな参加者6名にイタリア人ガイド、ドライバー、そしてマッセリアの家族や友人たちも加わり、総勢12〜13人で食卓を囲みました。
15時ごろまで続いたゆったりとした日曜の昼食は、南イタリアらしい温かなひとときでした。
最後に、穏やかに微笑む奥さんに心から感謝を伝え、記念撮影をしました。心もお腹もすっかり満たされました。

